ところが後になって、1位通過だけが決勝進出と知り、残念なながら今年も中学男子は予選で消えた・・・(泣)。
200歳以上も健闘むなしく、予選で散った・・・。
高校生は余裕たっぷり。阪神ファンの堀はスポーツ新聞を片手に今日の日本シリーズ情報のチェックに余念がない。
160歳クルー。約1年半ぶりとなる「伝説のコックス」新村さんからの作戦に耳を傾ける。
終わってしまった中学男子と200歳の3人が、出番を待つ外波山、村中の二人にエールを送る。
中学女子は決勝を待ちつつ、宿題を。
午後になって、やっと180歳以上クルーが出艇。
この部門もまだ優勝がない。今年は虎視眈々と優勝を狙う。
出番を待つ160歳クルー。
「やっと出番か。」
長野からはるばるやってきた「ボートバカおやじ(高宮)」を筆頭に、ボート好きなおやじ軍団の出撃。
出番を待ちきれず、桟橋に押し寄せる浜松軍団。
「すんません、新村さん。」
早くも「伝説」の新村さんに頭を下げる面々・・・。
「おらおら、気合い入れていくぞ、おらっ!」
1年半ぶりに、あの「伝説」がこの愛知池に帰ってくる。
この部門、ぶっちぎりのレースで念願の初優勝を勝ち取った180歳以上クルーが帰還。
「おっ、「伝説」の輝ちゃぁ(新村さんの愛称)が出るぞ。」
「行ってきまーす。」
「伝説」の新村さんも高橋さんには頭が上がらない。
「伝説」を待つ間に、180歳の表彰式。外波山さんもボートレースでは初優勝。
この部門のエンジンとなった17歳の安則。彼もボートレースでは初の優勝。
いつまでも衰えを知らない中野さん。今年はクラブ選手権に続いて2大会連続の優勝。
「輝ちゃぁはどうなってるかのぉ。」
高橋さんは「伝説」の方が気になる様子・・・。
来年の表紙を飾る記念撮影。
そのとき、ついに「伝説」はこの愛知池に蘇った!
「キャッチ ロー 足蹴りいこう・・・」
はるか湖面からもはっきりとそれと分かる、あの幻の美声が会場に鳴り響いていた・・・。
ぶっちぎりで優勝のおやじクルー。
「おい、あれが「伝説」の新村という名コックスらしいぞ。」
彼の帰還と共に、会場のざわめきは一段と小さなヒソヒソ声に変わっていった・・・。
「新村さん、ありがとうございましたっ!」
彼の偉大さに初めて触れた村中(青帽子)の目には感動の汗が輝いていた。
「タイムは・・・2分4秒か、2分を切りたかったなぁ。」
と優勝にも少々の不満が残った高部。
「なにっ?2分4秒だと・・・!?」
後方でその言葉を聞き逃さなかった浅沼。
「いやぁ、今日の最大の収穫は「伝説」に久々に触れられたことっス。」
富山国体選抜以来となる、その「伝説」に触れ、感動のN田(右)。
「あとは阪神やな・・・。」
堀以上にそのことが気になるボートバカおやじ、高宮。そういえば、過去にもこんな光景があったような・・・。
中学女子の出番。
「もう私は負けるはいやよっ!」
負けず嫌いの亜美の提案で・・・。
ポジション変更しました。小6の早織を整調に大抜擢。
地元中学ボート部との対決の時!
その間に160歳の表彰式。
「こんなことやってる場合かいな、阪神はどないなっとるねん。」
「やっぱ、新村さんのコックスはひと味もふた味も違うなぁ・・・(しみじみ)。」
「今年は2回も優勝できて感動だなぁ、ボートっていいなぁ・・・(うるうる)。」
「伝説」を囲んで記念撮影。
そして中学女子、一番手前から猛追するも、残念ながらメダル獲得はならず。
高校男子の出番。密かに優勝を狙うこのクルー。
「見てろよ、おやじども。若い力を見せつけてやるっ!」と瀬古。
「今日は下柳だろうな。まてよ、下柳は甲子園で相性いいしなぁ。あとで高宮さんに相談してみよ。」と堀。
「高宮さん、やりますねぇ。」と浅沼。
「そら、この愛知池には「魔物」が棲んでいるからなぁ。浅沼センセも気をつけなアカンデ。」と高宮。
そうこの愛知池の「魔物」につらい経験がある二人・・・。そこにはこんな歴史が。
「さて、高校生はどうなってるかな・・・。」
「あれ?あの止まってるの、うち?」
「はっはっはっー!、ボートを甘く見ちゃいかんよ、高校生諸君!」
「曲がりすぎて止めちゃいましたよ・・・。」競えなかったことが残念な高校生たち。
「ふっふっ、見ていたまえ。若者諸君!」颯爽と出て行く140歳クルー。
「タイムは・・・2分4秒か、2分を切りたかったなぁ。」
「なにっ?2分4秒だと・・・!?」
「タイムは・・・2分4秒か、2分を切りたかったなぁ。」
「なにっ?2分4秒だと・・・!?」
「さて、最後はおれらが有終の美を飾ってやりますか。」
最後に登場は140歳未満クルー。
「おやじたちには負けませんよ。」はりきる太一。
湖面から140歳以上クルーの様子を見る。
「けっこう速いんじゃないですか・・・。やるなぁ。」
このときはまだクラブの「掟」を知らない坂井。
140歳以上の部、優勝「浜松ボートクラブ 鮃(ひらめ)」
コックスデビューの高校生 辻村は不安で1週間前から腹痛が続いたという・・・(ホントの話)。
「優勝タイム 1分53秒65」
「やった!ついに俺たちの時代が来たっ!」
「この1年、つらい日々だったからなぁ・・・。」
と渡辺。そう、これがクラブの「掟」なのだ!
今回最速タイムを記録した140歳以上クルー。
優勝したこと以上に胸を張っているような気がするけど・・・?
続いて、140歳未満の部、優勝「浜松ボートクラブ 鰯(いわし)」
「優勝タイム 1分55秒01」
「えっ?何ですか?優勝したのに、この雰囲気は?」
状況が読めない坂井。
えっ?クラブの掟ですか?知りたい人は、こちら。
優勝記念の写真にも、なぜかフラッシュが出ない・・・。
「終わった、終わったー。」はしゃぐ子どもたち。
「ええのぉ、子どもには大人の世界の「掟」がなくて・・・。」
恒例の記念撮影をして。
こうして今年のグリーンチャンピオンシップレガッタは「伝説」と「掟」の呪縛の元、無事終了しました。